近年「移住」が若者の間でも密かなブームになってきていますが、定年後に地方や海外に移住してのんびりとしたセカンドライフを送ってみたいという人も少なくありません。
内閣府の調査によると、国民のおよそ1〜2割ほどの人が老後の移住を考えているようです。
しかし、そのような思いはあっても、どこに住もうか悩んでいたり、住み方をどうしようか迷っている方も多いかもしれません。
そこで今回は、「定年後の移住は戸建てかマンションどっちがいいのか?」ということについて、それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら書いていきます。
戸建てのメリット・デメリット
まず戸建てのメリットとデメリットを確認してみましょう。
戸建てのメリット
- 持ち家なら増改築が自由
- 土地付き一戸建てならすぐに売れる可能性が高い
- 庭があれば庭いじりができる
- 騒音トラブルが少ない
- 賃貸に比べ他の入居者とのトラブルが起きづらい
とにかく自由というのが戸建ての一番のメリットで、お隣とも外壁で隔てられているので周りに迷惑を掛けることがほとんどありません。
また、もし老人ホームに住むなど、急にお金が必要になった場合は売却できる可能性も高いというのもメリットの1つです。
戸建てのデメリット
- 戸締り・火元の心配・庭の手入れが大変
- 階段の上り下りが億劫
- 家が広いと部屋を持て余すし光熱費がかさむ
- 維持管理・メンテナンス費用がかかる
- セキュリティのリスクがある
全ての管理を自分たちでする必要があるので、体の衰えてくる老後ではそういったメンテナンス等が少し大変になることが考えられます。
その他、外から侵入しやすく防犯の心配が出てくることや、家が大きい場合は必要以上に光熱費などの費用がかかる場合があります。
マンションのメリット・デメリット
続いて、マンションのメリットとデメリットです。
アパートなどの賃貸物件にも当てはまります。
マンションのメリット
- 管理人が常駐しており、セキュリティが安心
- バリアフリーに対応しているところが多い
- 近くに商業施設や病院などが揃っている
- 光熱費やメンテナンス費用を抑えられる
- コミュニティがある
マンションの大きなメリットはセキュリティ面です。
管理人が常駐しているので、何かあった場合でも対応をしてくれます。
また、床面積や部屋数の少ない物件を選べば、必要以上の光熱費やメンテナンス費用がかかることもありません。
近くに商業施設があったり、コミュニティがあることも多く、便利だったり寂しさを感じることも少ないのもメリットとして挙げられます。
マンションのデメリット
- 管理費・修繕費・駐車場代などが毎月かかる
- 騒音が気になるケースがある
- 隣人とのトラブルが起きることがある
- 家賃が高騰するリスクがある
- 中古のマンションだとなかなか売れない
マンションは様々な人が集まっているので、その分騒音や水回りなど周りの人とのトラブルが起きることがあります。
また、住む場所によっては家賃などが高騰するケースもあるので、賃貸の場合は注意が必要かもしれません。
まとめ
定年後は家にいる時間が多くなるので、住まいというのはとても大切です。
選ぶときの基準は、自由度が高く周りを気にせずのんびりと暮らしたいという方は「戸建て」。
セキュリティ面がしっかりしていて安心して暮らしたいという方は「マンション」というというイメージでしょうか。
とはいうものの、最終的にはそれぞれの人生観や好みになってくると思うので、パートナーとじっくり相談しながら決めていきましょう。